期間工はきついのですぐにバックれたという話もネット上では見ます。
最初はきついのでそのままバックれたのなら「きつい」印象しか残らないでしょう。
確かに最初はきついです。
一方で、慣れたら楽だというのも見ます。
作業中の実際の感覚はどうなのか考えてみましょう。
私個人的には複数工程、ラインや運搬の経験があります
そこで最初のきつい感じと慣れた時の感覚はどういう感じか紹介しましょう
慣れるまで(1週間~1ヶ月)、ライン・運搬
ラインも運搬も最初は「きつい」ことは変わらないです。
最初は指導員(班長やその工程の前任者)と一緒に作業を始めます。
作業手順のメモをとったり、指導員の実際の作業を見せてもらい動作を観察、真似したりします。
そして指導員から徐々に1つ1つ自分が作業をやる事になります。
これを順番に繰り返して1つ1つ自分がやる作業を増やして行き、1週間くらいで全作業を自分でこなすようになります
間に合わない
この頃は大勢の人がまだ間に合わないでしょう。
なぜ間に合わないのかというと、次の動作に移る時に
(次、何をやるんだっけ?)
と考えてしまい、次の動作にスムーズに移れないからです。
私もそうでしたし、最初はみんなだいたいそんな感じです。
遅れを取り戻そうときつい
考え込んで動作が遅くなって、作業が遅れてしまうと
挽回して間に合わせようと必死になり、きついです
この時に「きつい、辞めたい」となるでしょう。
1つ1つの動作に慣れてくる
1つ1つの動作に慣れてくると考え込まずに
(この作業の次はこの作業と)
次の動作にスムーズに移行できるようになります。
この1つ1つが増えてくると徐々に間に合いそうになってきて、いけそうだな、期間工を続けられそうだなと思えます
ライン工程、慣れた後
ラインはみんなが考える期間工の仕事だと思います。自分の前を車体などが流れていくラインです。
自分の前を車体などが流れて行く間に決められた作業をしていきます。
参考 トヨタ元町工場 組立生産ライン
タクト、ピッチに合わせて作業する
自分の工程の範囲内に車体がある時間はタクト、ピッチといいます。
タクト、ピッチの間にやる作業が決まっています。
タクトが2分なら2分の間に例えば5個の作業をします。そして次の車体が自分の工程の範囲内に流れてくるを繰り返します。
ペースを考えながら
慣れきたら、次はどんな車種がくるかをチラ見しながら
少し追い上げるかな、まだこのペースで良いかな
という感覚でやってます。
テキパキこなしつつ、ちょいちょいペース調整する感じです。
時間を測る
2分タクトなら、あと15台こなせば30分経過だなとわかります。
それで後、何台こなせば休憩とか、作業終わりとか、考えながらやってます。
運搬工程、慣れた後
運搬はライン作業者の所に部品を運びます。
ラインよりはそこまで時間にタイトではないです
20分でワンサイクルだったりします。
サイクル時間はやや長め
時間内にどんどん部品を運びます。
サイクルが20分だったりするので、1分程度のズレは度々ありました。
運搬工程も時間を見ながら「遅れてるな少しペースを上げよう」という感覚です
時間はあと、3回周れば1時間か、とかわかりやすいです。
慣れたらノーミス、遅れ無しでやれる?
慣れたら「ノーミス」や「遅れ無し」で完璧にやれるかというと、それは無理だと思います。
人間ですから慣れた後も遅れることはあります。
遅れたら出来るだけ自分で挽回できるように頑張りますが
(これはダメだな、挽回できない)
と思ったらライン外の班長とかを呼んでフォローしてもらいます
慣れてもフォローに頼ることはあります。しょっちゅう呼び出すのは少し問題ですが、ある程度はフォローに頼ることはあります。
慣れても期間工はきつい?
慣れてしまえば、きつくないとは言えません。
その日の作業が終われば、「今日もよく働いたな疲れたな、早く寮に帰って部屋でまったりしたい」という感じです。
時間内で完璧にノーミス、遅れ無しで機械みたいにやるというより、
実際の感覚としては、ちょっと遅れ気味だ挽回しよう、とか、そこそこ余裕あるな、このペースで流していこうとか
慣れたら、そういう感覚で作業していました。
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