まず私はトヨタ自動車の期間工それからトヨタ自動車以外の期間工としてスバルでの期間工の経験もあります。
複数のメーカーで期間工の経験から言うと
トヨタ自動車の期間工は「きつい」か「きつくない」ないかで言えば最初の1~2週間は「きつい」でしょう
ただそれは誤解しないでいただきたいのはトヨタ自動車の期間工に限らずホンダ、スバル、日野自動車、日産でも期間工は最初は「きつい」でしょう、特に最初は大変に感じるでしょう。
それでも多くの人達が期間工として勤務し続けているのは1ヶ月も経過すると慣れてしまうからです。
例えばトヨタ自動車の期間工は多い時で毎週100人以上が赴任してきます、そして期間工を始める方のほとんど未経験からのスタートです。
そしてそのほとんどの方が期間満了まで働いて半年なら100万円以上、1年間なら200万円以上程度の貯金が可能な金額を稼いでをして満了していきます。
それではなぜ慣れて出来るようになるのか説明します。
期間工の最初の作業
スムーズに出来るようになるまでの流れ
期間工(期間従業員)を受け入れるメーカーはほとんどの方が未経験者であることを前提として受け入れのシステムを考えています。
どうすれば未経験者が作業を出来るようになるか、長い間の受け入れ体制の構築で考えられています。
その1つが補助係のマンツーマンの補助です。
指導係が付く
期間工を始める方のほとんどが未経験者です。私もそうでした。
トヨタ自動車の期間工に赴任して配属先に行き、自分が入る工程が決まるとまずマンツーマンで補助が付きます。
私もそうでしたが、最初は何もわからない状態です。
最初は未経験だったしきつかったです。
それでも慣れて出来るようになったのは、仕事を始めるとまずは1つの作業を指導係に教わり、それを覚えたらまた次の1つの作業を教わって、それを覚えたらまた次の1つの作業というのを繰り返しました。
そんなに複雑でもない同じ作業を何度も繰り返すわけですから、1~2週間もすると身体が自然と覚えてしまいます。
一人立ちするまでの期間
だいたいの方が2週間~1ヶ月で1人で出来るようになります。
先ほども書いたように最初はマンツーマンで補助に入っている指導係と一緒に仕事をします。
いきなり「全部やれ」なんてことは無いです。
作業を1つ教えてもらうとそれを覚えてやる、また次の作業を教えてもらうとそれを覚えてやるを繰り返して自分の作業の割合が増えていきます。
そして最終的には指導係が見守る中で1人で出来るようになると一人立ちです。
指導係のサポートを受けながら徐々に仕事を覚えていきます。
作業量が一定であること
期間工の仕事は作業量が一定
期間工の作業量は同じペースで一定量です。
例えば接客業ではお客様が増えたら、やる作業量が増えて忙しくなります。
(私はファミレスのキッチンでアルバイトをしたことがありますが、正直ランチタイムなどのピークタイムの注文の込み具合は大変でした、あれなら一定の作業量を一定のペースでやれる期間工の方が自分には向いていると思いました。)
また日常業務の他に急なお客様のクレームや質問などのイレギュラーによる対応までしないといけないことがあります。
タクト(ラインの流れる速度)が一定なので、期間工の仕事は急に仕事量が増えたり、減ったりすることはありません、同じペースで一定量の作業をこなせば大丈夫です。
遅れたり、イレギュラーが起きたら
一人立ちした後に、もし作業に遅れることがあったらどうするのでしょうか。
実は自動車会社のラインは予備の従業員を置いていることがほとんどです(トヨタもスバルもそうでした)。
自分の作業が遅れそう、遅れている時は呼出しをして作業の補助をしてもらいまた正常なペースに戻します。
誰もが毎日完璧に出来ることはないので、このように誰かが遅れたり、イレギュラーが発生しても大丈夫な配置になっています。
毎日完璧にやることは不可能ですから、私も1年以上やっていましたが呼出してサポートしてもらうことはありました。
トヨタ期間工のタクト
たまに「トヨタはタクトがきつい」と言う人を聞きますが、あまり意味のある言葉には思えません。
タクトと言うのは自分が決められてた作業を行う時間の事です。
期間工の作業量は決められていますから、例えばタクト2分なら2分で決められた作業を行うことになります。
それではタクトが短くなったらどうなるのか、話を単純にするためにタクト2分間で6本のネジを締めていたとします、それがタクト1分になったら1分間で6本のネジを締めるのでしょうか、違います
3本になります、基本的には作業量は1/2になります。
工場はタクトによって生産数をコントロールします。
増産とか好調な時に期間工を大量に募集しますよね
それはタクトを短くするのに対応する人員を増やすためです、タクトを短くすることで生産量は増えます。
期間工の作業は決められた作業量をこなすことが求められるだけです。
マニュアル
そもそも工程の作業量、期間工の作業量は「このくらいかな」と感覚的に決められているものではありません。
ちゃんと時間内でこなせる量に作業手順書でマニュアル化されています。
トヨタ期間工は地獄きつい、逃げたくなるは本当か?のまとめ
トヨタ期間工は期間工の中でも給料面はトップクラスです、例えば6ヶ月満了でも
・特別手当
・初回更新手当
・満了金 約39万円/6ヶ月
※特別手当、初回更新手当は以前は有る時期と無い時期がありましたが、最近は常に有る事が多いです、現在の特別手当、初回更新手当の有無及び金額は応募する前に確認してください。
通常の給料以外でも6ヶ月の勤務でこれほどの手当(合計 59万円)が付きます。
月の通常の給料が少なく見積もって月手取り22万円くらいだったとして6×22万円=132万円くらいです。
6ヶ月頑張るだけで普通に貯金していけば100万円、それかもっと貯まります。
もちろんはっきり言えば楽な仕事ではないです、それはトヨタに限らずどこの企業の期間工も同じでしょう。
きつい事はきつくても「無茶な」事は求められません、決められた作業をこなすだけです。
もし期間工をやろうと検討されるなら、最初はきついとそれなりの「覚悟」を持って行った方がいいです。
期間は限定ですから、3ヶ月なら3ヶ月、6ヶ月なら6ヶ月と期間限定で
その期間だけ頑張って一気にお金を稼いで
買いたい物を買うでも、人生を立て直すでも、実家を出たいでも、資格の勉強代でも、それぞれの目標で
お金を稼ぐためと割り切って、その期間だけ頑張る覚悟でやるのが良いでしょう。
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